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七里圭監督最新作『あなたはわたしじゃない』&特集

2018年3月3日(土)〜3月16日(金)連日21時10分~

新宿K’ s cinema

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七里監督最新作&特集「音から作る映画」 2週間限定一挙上映!!

●3月3日(土)~10日(土)、16日(金)『あなたはわたしじゃない』
●3月11日(日)~15日(木)特集上映「音から作る映画」
連日21時10分~
アフタートークゲスト決定!
3月3日(土) 黒田育世(本作出演/ダンサー・振付家)
3月4日(日) 長宗我部陽子(本作出演/女優)
3月7日(水) 安藤朋子(本作出演/アクター)
3月10日(土) 川口隆夫(本作出演/パフォーマー)
※8㎜映画『透馬のこと』特別上映。
3月11日(日) 山城知佳子(アーチスト)
※『DUBHOUSE』『Music as film』の上映日。
3月12日(月) 古川日出男(作家)
※『サロメの娘 アナザサイド(in progress)』 他の上映日。

料金:新作1800円 特集上映作品1500円(シニア1000円)
リピーター割引1000円(新作もしくは特集上映の半券をご提示下さい)
特別鑑賞券発売中1200円

新宿K’s cinema
新宿区新宿3-35-13 JR新宿駅東南口大塚家具手前
Tel:03-3352-2471
http://www.ks-cinema.com/

「音から作る映画」の到達点。
映画以後、の映画。

『あなたはわたしじゃない』

サロメの娘 ディコンストラクション
2018年/90分/HD

「あなたはわたしじゃない」
そう言って、あの人は私のまえからいなくなった。

あの晩、私は森の中で置き去りにされた。
獣のマスクをしたあの人は、私のお母さん、だったのだろうか?
どことも知れぬ白い部屋で、若い女がつぶやき続ける。
記憶とも空想ともつかぬ独白に、呼び出されるように現れる、囚われの人々。
生き惑う男に素知らぬ振りして、女たちは踊りを止めない。
母から娘へ継がれるカルマを断ち、アイデンティティのくびきから解き放たれるために。

出演:

青柳いづみ<

青柳いづみ

女優。07年マームとジプシーに参加、08年『三月の5日間』ザルツブルグ公演よりチェルフィッチュに参加、以降両劇団を平行し国内外で活動。近年は演出家・飴屋法水や彫刻家・金氏徹平との活動、音楽家・青葉市子とのユニット、また文筆活動も行う。

長宗我部陽子 <

長宗我部陽子

女優。大学在学中に『彗星まち』(95/今岡信治監督)で映画デビュー。その後、多くの映画、ドラマ、Vシネ、CMに出演。主な出演作に、『ザ・ストーカー』(97/鎮西尚一監督)、『リング2』(99/中田秀夫監督)、『東京マリーゴールド』(01/市川準監督)、『この世の外へ~クラブ進駐軍~』(04/阪本順治監督)、『行旅死亡人』(09/井土紀州監督)、『姉ちゃん、ホトホトさまの蠱を使う』(11/大工原正樹監督)、『ドロメ』(14/内藤瑛亮監督)、『霊的ボリシェヴィキ』(17/高橋洋監督)など多数。

黒田育世  <

黒田育世

ダンサー、コレオグラファー。6歳よりクラシックバレエを始め、97年渡英、コンテンポラリーダンスを学ぶ。02年BATIKを設立。バレエテクニックを基礎に、身体を極限まで追いつめる過激でダイナミックな振付けは、踊りが持つ本来的な衝動と結びつき、ジャンルを超えて支持されている。03年トヨタコレオグラフィーアワードにて次代を担う振付家賞、オーディエンス賞、04年朝日舞台芸術賞、06年舞踊批評家協会賞、10年第4回日本ダンスフォーラム賞、15年第9回ダンスフォーラム賞を受賞。BATIKでの活動に加え、金森穣率いるNoism05、飴屋法水、古川日出男、笠井叡、野田秀樹、串田和美などさまざまなアーティストとのクリエーションも多い。

安藤朋子   <

安藤朋子

アクター。岐阜の田舎で生まれ、野に山に川に遊び呆けて育つ。大学進学で上京するが、当時のアンダーグラウンド演劇に幻惑され、1977年太田省吾(劇作家・演出家)主宰の劇団転形劇場に入団、88年劇団解散後も太田と共に活動を継続。2001年演出家藤田康城、詩人・批評家倉石信乃らとTheater Company ARICAを創設、新作を発表し続けている。主な出演作品に『水の駅』『↑』(転形劇場)、『KIOSK』 『恋は闇』(ARICA)など。海外公演も多く、2005年カイロ国際実験演劇祭にてARICA『Parachute Woman』の演技で最優秀ソロパフォーマンス賞受賞。

川口隆夫    <

川口隆夫

1962年生まれ。1996年から2008年まで「ダムタイプ」に参加。同時に2000年以降はソロを中心に、演劇・ダンス・映像・美術をまたぎ、舞台パフォーマンスの幅広い可能性を探求、他ジャンルのアーティストとのコラボレーションも多い。2008年より「自分について語る」をテーマにしたソロパフォーマンスシリーズ『a perfect life』を展開。その Vol.6「沖縄から東京へ」で第5回恵比寿映像祭(東京都写真美術館、2013)に参加した。近年は舞踏に関するパフォーマンス作品『辞める舞い姫をテクストに』(共演:田辺知美、2012)、『大野一雄について』(2013年、現在世界各地をツアー中)を発表。最新作は『TOUCH OF THE OTHER – 他者の手』(2015年ロサンゼルス、2016年東京・スパイラルホール)

飴屋法水     <

飴屋法水

1961年山梨県生まれ。状況劇場を経て、機械と肉体の融合を図る独自の演劇活動を展開。90年代は活動領域を現代美術の場へと移行。95年のヴェネチア・ビエンナーレ参加後に作家活動を停止。同年、「動物堂」を開店し、動物の飼育、販売を始める。2007年に「転校生」(作・平田オリザ)で演劇活動を再開。14年、いわき総合高校の生徒たちと校庭で上演した「ブルーシート」で第五十八回岸田國士戯曲賞を受賞。同年、大阪国際児童青少年アートフェスティバルにて自身の家族3人による児童劇『教室』、2015年『コルバトントリ、』(原作:山下澄人)を発表。2016年には茨城県北芸術祭に『何処からの手紙』で参加するなど、活動は多岐にわたる。

工藤美岬 原マスミ sei 山崎阿弥 山形育弘 黒川幸則 岡啓輔 手塚真生 菊地敦子 田中真琴 神村恵 足立靖明 根本悠太 鵜飼友美 小林耕平 三鶴泰正 外島貴幸 原牧生 八ツ田裕美 中村ゆい 澤田太衛 山口美衣奈 北川裕介 福田桃加 関浪彩可 中村佳子 鈴木啓士朗 山川宗則 さとうじゅんこ 大山晴子 滝沢朋恵 徳久ウィリアム 古賀彰吾 今藤哲平

監督:七里圭 テキスト:新柵未成

撮影:高橋哲也 村上拓也 河合宏樹 本田孝義
録音・音響:宇波拓
音楽協力:池田拓実 多井智紀 西村直晃 檜垣智也
スタッフ:末永賢 門谷風花 深田隆之 南香好 植地美鳩 青木思穏 飛山拓也 棚沢努

機材協力:栗原亮 西嶋憲生 石川亮
録音協力:寺田英一 黄永昌 美術協力:日野まき 今藤哲平
協力:藤田功一 東海林毅 豊嶋希沙 植田智道 コロスケ BAL コヤヒロカ 吉原裕幸 竹田ばるど 千田良輔 松岡ジョセフ 川上悠 三浦克己 井上遊介 稲田志野 清水真理 尾立愛子 荒井樹里亜 佐藤麗雄 佐土原風香 臼井勝 土屋光 nuisance galerie 横浜ボートシアター 日本の森バイオマスネットワーク わくわくファーム前森高原 多摩美術大学芸術学科映像文化設計ゼミ ヨコシネD.I.A VACANT TPAM 京都DU hibari music SCOOL
宣伝デザイン:戸塚泰雄 nu
製作・配給:charmpoint 制作協力:飛山企画
助成:アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)

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●特集上映「音から作る映画」

同じ朗読から生まれた三本の映画。
その前2作と、原点となる作品を一挙上映する5日間のミニ特集。

3月11日(日)『Music as film』(2016/56min/HD)<

3月11日(日)

『Music as film』(2016/56min/HD)

テキスト:日夏耿之介訳「院曲撒羅米」/Lord Alfred Bruce Douglas “Salome”より
音楽:池田拓実 音楽出演:さとうじゅんこ Cal Lyall James Hadfield Miya 徳久ウィリアム sei 山形育弘 長宗我部陽子 飴屋法水 他

映画が音楽と出会ったのはいつのことだろう? 映画は初め、声を持たなかった。しかし、彼は聞いていたはずだ。彼を見ながら、奏でる響きを。「音から作る映画」シリーズ第一弾『映画としての音楽』のインターナショナル版。英語と日本語がくんずほぐれつ映像と音響の両面から絡まり合い、19世紀末にパリで生まれた映画と詩劇「サロメ」の奇妙な連関を語る。
http://keishichiri.com/jp/events/eigatositeno-ongaku/
特別上映:『DUBHOUSE』(2012/16min/35mm)

3月12日(月)、13日(火)『サロメの娘 アナザサイド(in progress)』(2016/68min/HD)<

3月12日(月)、13日(火)

『サロメの娘 アナザサイド(in progress)』(2016/68min/HD)

脚本:新柵未成 七里圭 音楽:檜垣智也 撮影:高橋哲也 村上拓也
写真:豊嶋希沙 体操振付:神村恵
出演:黒田育世 長宗我部陽子 工藤美岬 飴屋法水 他 声の出演:青柳いづみ 原マスミ sei さとうじゅんこ 他

その娘は母について話し続ける。言葉は踊りとなり、物語が始まる。食卓に謎めいた書置きが残されている。「ちょっと山へ行ってきます」。そう書いたのは、あの頃の母か、今のわたしか。燃える草原、雪原を跳ねる馬、馬、馬。強烈なイメージとダンスが連なる。「音から作る映画」シリーズ第二弾にして、最も狂暴な作品。
http://keishichiri.com/jp/events/salome_anotherside/
特別上映:『To the light 1.0』(2014/3min/HD)
『To the light 2-Z』(2018/10min/HD)

3月14日(水)、15(木)『アナザサイド サロメの娘 remix』(2017/82min/HD)<

3月14日(水)、15(木)

『アナザサイド サロメの娘 remix』(2017/82min/HD)

テクスト:新柵未成 山形育弘 音楽:檜垣智也
撮影:高橋哲也 村上拓也 河合宏樹 本田孝義
写真:豊嶋希沙
録音:宇波拓 ワンゲル振付:神村恵
出演:長宗我部陽子 黒田育世 飴屋法水 山形育弘 黒川幸則 岡啓輔
手塚真生 菊地敦子 田中真琴 他
声の出演:青柳いづみ 原マスミ sei さとうじゅんこ 太田真紀 他

あの夜、母は幼いわたしを連れて山に登った。わたしは「母」を巡る記憶の旅に出る。前作と同じテクスト、同じ朗読を用いた2本目の映画。母と娘と不在の父親の関係に焦点があてられる。しかし、母とは、娘とは、父とは誰なのか。その自己同一性は、重層化する映像と音響のはざまで揺らぎ続ける。影絵で示される家族の喪失。不思議なトークを取り交わす謎の集団「ワンゲル」。これは、踊りながら孤児たちが見た夢なのかもしれない。
http://keishichiri.com/jp/events/anotherside_remix/

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