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10月15日(土)、連続講座にて、ブレッソンの遺作『ラルジャン』を35mmで上映します。

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2016年10月15日(土)、連続講座「映画以内、映画以後、映画辺境」第四期Ⅱを、アテネ・フランセ文化センターにて開催します。

今回の講座では、ブレッソンの遺作『ラルジャン』の貴重な35mmプリント上映とともに、映画批評家の吉田広明さんと、七里圭監督が「ブレッソンの〈モデル〉は、デジタル映画にアニマをもたらすか?」というテーマでトークを展開。
カメラによって捉えたイメージをすべて平らにしてしまうにも関わらず、圧倒的に「映画」的であるブレッソンの作品を通して、あらゆる映像がまるでアニメーションと化しているかのようなイメージの現在を考えます。

【イベント詳細】
連続講座「映画以内、映画以後、映画辺境」第四期Ⅱ「ブレッソンの〈モデル〉は、デジタル映画にアニマをもたらすか?」
日時:2016年10月15日(土) 17:00上映、18:35トーク ※入れ替えなし
料金:一般=1500円/アテネ・フランセ文化センター会員/学生/シニア=1200円
会場・問い合わせ:アテネ・フランセ文化センター
JR御茶ノ水駅・水道橋駅から徒歩7分
東京都千代田区神田駿河台2-11アテネ・フランセ4階
03-3291-4339(13:00-20:00)
http://www.athenee.net/culturalcenter/

ブレッソンはカメラによって捉えたイメージを「平らに」する。例えば彼は俳優から演技を、役柄をはぎ取って「モデル」に変貌させる。表面のみの存在と化した「モデル」。可塑的なイメージであるそれは、(論争的に言えば)映像の全てがアニメーションと化してしまった現在における表層的なイメージのあり方と近いように見える。しかし彼は決定的に相違する。彼のイメージが「映画」になるのは、ではどのような理路を通ってなのか。ブレッソンのイメージを通して、「映画」とイメージの現在を考え直す。

トーク登壇者:吉田広明(映画批評家)、 七里圭(映画監督)

【上映作品】
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『ラルジャン』(1983年/85分)※35㎜プリント上映
監督・脚本:ロベール・ブレッソン
撮影:エマニュエル・マシュエル パスクァリーノ・デ・サンティス
偶然手にした贋札をきっかけに人生を転落していくある青年の悲劇。トルストイの中編小説を大胆に翻案し、人々の自覚なき悪意の連鎖が青年を追いつめていく様が、徹底的に抑制された映像によって生々しくとらえられる。ブレッソンの遺作にして最高傑作。
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