20周年記念『ホッテントットエプロン-スケッチ』生演奏上映会

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20周年記念
『ホッテントットエプロン-スケッチ』生演奏上映会

2026年7月3日(金)
アテネ・フランセ文化センターにて開催

一切の台詞を排した映像の寓話は、生演奏上映から始まった!!

20年前の2006年、まだ劇場未公開だった『ホッテントットエプロン-スケッチ』はライブ上映で初めて発表された。感情のサウンドスケープを奏でるハープやクラリネット、パーカッションなど温もりある楽器群。十数年ぶりにオリジナル・メンバーが揃って、記念の生演奏を披露する。
 
七里圭監督作品
『ホッテントットエプロン-スケッチ』(2006年/70分)
主演 阿久根裕子 人形 清水真理 音楽 侘美秀俊
 
演奏
Harp 堀米綾 Clarinet 近藤哲平 Percussion 宿谷一郎 Computer 池田拓実 Keyboard 侘美秀俊
 
2026年7月3日(金)19時開演(18時30分開場)
*受付と当日券販売は18:30より開始します。
*先着順受付/自由席
 
予約開始:6月1日(月)
【Peatix】

お問い合わせ:hottentotapron.variations@gmail.com

【入場料】
予約:2500円
当日:3000円
割引(アテネ・フランセ文化センター会員/アテネ・フランセ受講生/映画美学校受講生):2000円
*割引対象の方は、受付で会員証もしくは学生証を必ずご提示ください。

【会場】
アテネ・フランセ文化センター
東京都千代田区神田駿河台2-11 アテネ・フランセ4F
JR 御茶ノ水・水道橋駅より徒歩7分
03-3291-4339
月曜 13:00-17:00/火~土曜 13:00-20:00/日曜休館

アテネフランセの地図

主催:チャーム・ポイント
共催:アテネ・フランセ文化センター
提携:株式会社H-t Studio
助成:アーツカウンシル東京 【東京ライブ・ステージ応援助成】/ 芸術文化振興基金

演奏者プロフィールPerformer

堀米綾Harp

東京藝術大学器楽科ハープ専攻卒業。同声会新人賞受賞。菊地成孔とぺぺトルメントアスカラール、アンサンブル東風、間を奏でる、メンバー。
映画「すずめの戸締り」「天気の子」「東京オリンピック 2020 開会式・閉会式」連続テレビ小説「らんまん」他、収録参加作品多数。柔軟な音楽性を活かし、様々なシーンからハープの新たな魅力を発信している。ラジオ OTTAVA 番組プレゼンター。

近藤哲平Clarinet

ロッククラリネット奏者。University of New Orleans卒業。1904年製 "アルバート式" の楽器による歌うようなスタイルと熱いパフォーマンスでジャンルを横断し、クラリネットのイメージを更新し続ける。共演者は多岐に渡り、野外フェスからスナックまで演奏場所を選ばない。また "of Tropique" 名義の活動で主に海外レーベルから作品を発表し、国内では様々な形での楽曲提供の他『彼女のウラ世界』『僕の手を売ります』などTVドラマの音楽も担当する。

宿谷一郎Percussion

フリーのデザイナー/ドラマー。東京都出身。2023年までポストロック・バンド『サンガツ』に在籍し、ドラムおよび非音楽的パフォーマンスピースの作曲の多くを担当。国内外の音楽フェスや芸術祭に出演。演劇カンパニー『チェルフィッチュ』やNHKドラマ、映画の劇伴などの制作にも携わる。

池田拓実Computer

コンピュータ音楽家。トロンボーンと9軸センサー、バリトンとコンピュータ、ピアノとサウンドトラック、木管二重奏と携帯端末など、エレクトロニクスを伴う作曲作品の他、合唱のための音楽、即興音楽家のための記譜作品等を作曲。「Music as film」他、七里圭監督作品の映画音楽および生演奏付き上映。木下正道・多井智紀との「電力音楽」。近年は「鍵盤コンピュータ」を用いて即興音楽家としても活動。

侘美秀俊Keyboard

北海道帯広市生まれ。武蔵野音楽大学卒業。楽曲提供は、陸上自衛隊音楽隊の委嘱作品、国民体育大会や音楽ホール開館記念のファンファーレ、テレビドラマ、劇場上映映画のサウンドトラックから、演劇舞台のための音楽、こどものためのオペレッタまで多岐にわたる。
数多くの音楽書を出版。大阪音楽大学 特任准教授、札幌大谷大学芸術学部、武蔵野音楽大学 講師、株式会社 H-t studio代表取締役、北海道作曲家協会 理事

ストーリーStory

わたしが、ゆくえ不明

隠れた場所に醜いアザを持つ少女(阿久根裕子)は、ある日、ネズミ色のフードで顔まで覆った笛吹き男を見かける。笛の音色に引き寄せられるように、彼女は森の中の一軒家に迷い込む。そこには、自分と同じアザを持つ人形がいた……。 生きていくことの恐ろしさと喜びに、戸惑い、うつむき、それでも歩き出す。一人の少女の心の旅を、繊細に象徴的に描く、言葉のない詩、映像の寓話。

「ホッテントットエプロン」作:新作未成 原案テキスト

本作は、愛知芸術文化センターが「身体」をテーマに連作したアート映画の一本。主役の阿久根裕子をモデルに人形作家・清水真理が創作した球体関節人形、森の一軒家に長期滞在し手作業で作り上げた奇想の美術、淡くうつろう自然光のみでの撮影。七里圭監督『のんきな姉さん』『眠り姫』と並ぶ、初期の隠れた名作である。

キャスト・スタッフCast & Staff

阿久根裕子
ただてっぺい 井川耕一郎 大川高広
人形:清水真理

原案:新柵未成
撮影:七里圭 高橋哲也
プロデューサー:藤田功一 平林 勉
助監督:三梨朋子 居島知美 制作:加地耕三 前田陸宏
衣装デザイン:生頼愛子 スタイリング:多田哲平 中村美奈子 メイク:鈴木啓士朗
仕上:三本木久城 スティル:宮沢豪

音楽:侘美秀俊
演奏:Harp 堀米綾 Clarinet 多田哲平 Percussion 宿谷一郎 Trumpet 新井政輝Computer 池田拓実 Organ 侘美秀俊
音響効果:岡瀬晶彦
製作:愛知芸術文化センター エグゼクティブ・プロデューサー:越後谷卓司
オリジナル映像作品作家選定委員:北小路隆志 西村智弘 仁藤由美 能勢陽子

協力:小沢和史  篠崎ゆう  山本希平  棚沢努  小林徹哉  山田智久  松村良洋  黒崎進  平林孝夫 戸室明子  中根睦子  相澤虎之助  富田克也  岡崎イクコ  東海林毅  的場慎太郎  コワルスキー  内田コーキ  古澤丹生  前野未来  石井桃  和田光太郎  山本ゆい  加々良美保  天川祐  野村俊輔  徳野雄一郎 佐原宏臣
松下電器産業株式会社  パナソニックDVワークショップスタジオDU  アプレ ICIC(株)新産業文化創出研究所 早稲田大学 大学院国際情報通信研究科 河合隆史研究室   本庄情報通信研究開発支援センターながのフィルムコミッション  長野市戸隠牧場  ビッグボーイ   パル音楽スタジオ  プロダクション バンブー

コメントComment

段ボールのオモチャのような小さな家が、いつのまにか二階のある家屋だったり、ボール紙の壁面をはがすと青い壁の室内だったり、その壁が湿疹する皮膚のように黒い突起物が浮かんだりする。変容し続ける風景は少女の心のありようであるかも知れない。
この映画は動く現代美術のようでもある。

宇野亜喜良 (イラストレーター)

誰か一人の「自分」という出来事は、長くよられた境界線の途中のわずか一ねじりかもしれなかったのに、その「自分」を含めた一連の線が、もう輪郭を失ってどこかに散ってしまっても、誰か一人の「自分」が居たという奇跡は、おとなしくその一人の体の内だけに収まってくれなくて、どこか尊く静かな狂気で、外へ外へと目撃者を産んでいくように思えて怖いです。

黒田育世 (ダンサー)

アザのある少女を主人公にしながらアザそのものを見せないこの映画は、じつは私たちを彼女のアザの中に導いて旅をさせている。
映画に於ける「冒険」は、まだこんな可能性を残していた。

坂手洋二 (劇作家・演出家 燐光群主宰)

この映画を見て、ほんとうにひさしぶりに思い出した。
映像にも肌理があることを。
画面にも色香が漂うことを。
彼女の躯がエロチックなのではない。映画そのものがエロいのだ。
七里圭の視線は「それ」を丸裸にし、残酷なまでに愛玩する。

佐々木敦 (批評家)

廃屋の奇妙な飾りつけ、セリフをしゃべらない登場人物……やっぱり、子どもの頃、ノッポさんに遊んでもらったことがあるやつはちがう。
菓子の空き箱をくぐりぬけた先にある世界は、七里圭版『できるかな』だ。

井川耕一郎 (映画監督・脚本家)

肉体と物質、虚構と現実が、一人の少女と一体の人形の間を交差する。
人形は鏡の国に存在する彼女の精神的なプロトタイプである。
極彩色の光と闇が、見る者の第六感を刺激する。
そして、少女が人形に対峙して見る妄想は、胎内のように心地よく、暖かい。
触覚的、視覚的な、超感覚映画です。

清水真理 (人形作家)