ドキュメント・音から作る映画
2015年/50分/HD
2014年に作品発表が始まった「音から作る映画」プロジェクト。
その端緒となったライブ版『映画としての音楽』から、
『サロメの娘』アクースモニウム上映の初演に至るまでのドキュメント。
前方スクリーンと後方の演者で観客を挟み撃ちにするライブや、
映画のサウンドトラックを大小さまざまなスピーカーにライブで振り分け
立体音響を操るアクースモニウム上映。
そして、映画にとって特権的な白い幕(スクリーン)を廃し、
光を透過してしまう紗幕を使ってレイヤーを重ねる多層プロジェクション。
映画という制度を逸脱しても、なお映画となりうる可能性を追い求め、
七里がプロジェクト初期に行った数々の実験のオン・パレード。
プロジェクトと並行して催された連続講座「映画以内、映画以後、映画辺境」や
各上演のアフタートークも織り込みながら、その意図を解き明かす解説編。
しかし、その語り口は一筋縄ではいかない。
音声はいつのまにか映像からズレて、分断され、コラージュされる。
このドキュメント自体が、映像と音を併せる不思議を探る遊戯的な作品である。
出演 / 西嶋憲生 檜垣智也 池田拓実 小沼純一 長嶌寛幸 三輪眞弘 他
構成 / 七里圭
撮影 / 高橋哲也 飛山拓也 村上拓也
【収録ライブ上映】
◎『眠り姫』アクースモニウム上映2014年2月@ 川崎市アートセンター
◎ライブ版『映画としての音楽』2014年4月@UPLINKFACTORY
◎『To the light2.2』ライブ上映2014年11月@ 多摩美術大学
◎『サロメの娘』アクースモニウム上映2015年3月@ 両国門天ホール