Performance

ライブ『映画としての音楽』

2014年4月26日@アップリンク・ファクトリー

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出演:  さとうじゅんこ sei 山崎阿弥
徳久ウィリアム 山形育弘 古賀彰吾 今藤哲平
録音出演:長宗我部陽子 中村ゆい 大山晴子 滝沢朋恵 飴屋法水
演奏:  多井智紀 池田拓実

音楽:  池田拓実
オスカー・ワイルド作 「サロメ」
日夏耿之介訳 「院曲撒羅米」より
構成:  七里圭、新柵未成
録音:  池田拓実 録音助手:西村直晃
撮影:  高橋哲也 七里圭
映像スタッフ:棚沢努 藤田功一 後藤貴志 松岡ジョセフ
写真:  豊嶋希沙 WEB制作:植田智道
協力:  西嶋憲生 生西康典 宇波拓 鎌田英嗣 黒川幸則 加地耕三
主催:  charm point 応援:飛山企画
助成:  アーツカウンシル東京(東京都歴史文化財団)

ライブ版『映画としての音楽』(2015年4月26日上演)についての覚え書
・通常は映画を上映するスペースだが、観客席はスクリーンに向いていなかった。
・客席は左右の壁を背に平行に並べられ、向かい合う間の床面には、映画の影のようにネガ像がのびていた。
・映写が開始されると、スクリーンに正対する側にいる/いない12人の歌、謡い、語り、叫びでサウンドトラックが実演された。
・その発声の始点と終点は、映像にあらかじめ組み込まれた視覚的なサイン(テン・カウント)に厳密に従い、冷徹に再生される録音源とも呼応した。
・そこには、映画音楽という制度を露呈する意図が込められていた。
・観客は、スクリーンの映像とサウンドトラックの演者たち、両者を橋渡すように伸びる影としてのネガ像、それら三方を同時に見ることはできなかった。
・声に発せられるテキストは、切断の物語である「サロメ」――日夏耿之介の翻訳「院曲撒羅米」が用いられる一方、映像はメタ映画的に、映画と音楽の馴れ初めを擬人的に字幕でつづり、耳に入ってくる物語と目で追うそれとが錯綜した。
・総じて言えば、映画をスクリーンから空間へ拡張するとともに、さまざまな次元で映像と音を分断し、馴れ合いを断ち切るパフォーマンスだった。

http://keishichiri.com/jp/events/musique01/