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黒田育世さんのダンス公演に、七里監督が応援メッセージを送りました。

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黒田育世さんは、国内外で最も高い評価を得ているコンテンポラリー・ダンサーの一人であり振付家。
七里監督の最新作『あなたはわたしじゃない』にも出演し、異彩を放っています。
その黒田さん率いるダンス・カンパニー「BATIK」の公演が、
今週末に世田谷パブリック・シアターであります。
演目の一つ、『波と暮らして』は七里監督が黒田さんに託した原作(オクタビオ・パス)です。
2015年に初演されて以来の上演に期待を込めて、監督がメッセージを送っています。

パスの『波と暮らして』を初めて読んだのは、まだ学生の時分、昭和のことだった。
感動がまさに波のように押し寄せ、これを映画にできたらと夢想した。
その一方で、この素晴らしさは、映画では表現しきれないかもと感じた。
すでにそのとき、波はダンサーが演ずるべきだと考えていた。
10年ほどして、まさにこの人だと確信する、踊り手が現れた。
『SHOKU』を観たときだった。
人見知りだった私には、しかし、アプローチする勇気も自信も、それ以上に映画を作る力もまだ無かった。
それから5年ほどして、育世さんに拙作を観ていただく機会が持てた。
『眠り姫』という映画だった。
でもそのときは、憧れの人と話ができ、感想をもらえたという喜び、幸せだけでいっぱいで、
それ以上はおこがましいと自重した。
それから5年ほどして、育世さんからの依頼で彼女の踊りを撮る機会に恵まれた。
クラムボンのPV『ASPEN』だった。そしてようやく、『波と暮らして』を渡すことができたのだ。
「これを踊りにして下さい」と。育世さんは、「感想など言えませんが、大事に読みますね」と仰った。
それからさらに5年して、唐突に返事が届いた。まったく前触れもなく。
しかも、すでに私たちは『サロメの娘』という長いプロジェクトを、御一緒し始めていた。
これが、私の側から描く、上演に至るまでの長い、長いサイドストーリーだ。
育世版「波と暮らして」は見ている方までフラフラになるほどの、情熱的な作品だった。
波と僕、二人のダンサーが持てる限りのパッションをぶつけ合い、交錯する。
ここに情愛の、人生の全てが詰まっていると思った。素晴らしきや!
http://batik.jp/

公演情報
2月2日(金) 19:00
3日(土) 15:00
4日(日) 15:00
会場:世田谷パブリックシアター
料金:A席 一般:5,000円
A席 学生:3,000円
B席 一般:4,000円
(全席指定・税込)

another BATIK 公演
「子どもたちの歌う声がきこえる」/「波と暮らして」

「子どもたちの歌う声がきこえる」
振付:佐多達枝
出演:黒田育世、伊佐千明、大江麻美子、大熊聡美、熊谷理沙、田中すみれ、政岡由衣子、
小出顕太郎(岩田バレエ団)、中弥智博(東京シティバレエ団)、牧村直紀(谷桃子バレエ団)
「波と暮らして」
演出:黒田育世
振付・出演: 柳本雅寛、黒田育世

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