Event

「映画としての音楽」一週間限定公開

2014年11月15日(土)〜11月21日(金)

アップリンクX、アップリンク・ファクトリー

カテゴリー :

映画としての音楽

映画が音楽と出会ったのは、いつのことだろう?
映画は初め、声を持たなかった。
しかし、彼は聞いていたはずだ。
彼を見ながら、奏でる響きを。

Narrative + Experimental (物語と実験)

2014年4月26日、異才・七里圭の仕掛けた一夜限りの実験的なライブが行われた。
映画を音から作り始める試みの第1弾となったそれは、擬人化された映画史と
「サロメ」のテキストが交錯し、総勢12名の歌、謡、語り、叫びが怒号のように渦巻く、
スクリーンから空間へ映画を解き放つ儀式であった。
これはその記録映画ではない。まだ目覚めぬ映画を呼び覚ます声と響き。
やがて全貌を現すだろうそれを予見する、映画としての「映画としての音楽」である。

監督/七里圭 音楽/ 池田拓実 さとうじゅんこ 徳久ウィリアム 山崎阿弥 sei 山形育弘(core of bells) 古賀彰吾 今藤哲平 長宗我部陽子 中村ゆい 大山晴子 滝沢朋恵 飴屋法水 多井智紀
テキスト/日夏耿之介訳 「院曲撒羅米」(オスカー・ワイルド作「サロメ」)
構成/七里圭 新柵未成 撮影/高橋哲也 七里圭 録音/池田拓実 西村直晃 効果/西村直晃
マスタリング/種子田郷 映像デザイン協力/棚沢努 松岡ジョセフ 制作/藤田功一 飛山拓也 後藤貴志 制作協力/飛山企画 写真/豊嶋希沙 WEB制作/植田智道 協力/西嶋憲生 生西康典 宇波拓 鎌田英嗣 黒川幸則 加地耕三 本田孝義 清水真理 中村美奈子 瀬田いく子 宮沢豪 大野穣 にいがた映画塾 寺田英一 山本希平 末永賢
(2014年 56分 HD)

●音から作る映画1「映画としての音楽」
●切断せよ、と彼女は言った 鏡・空間・ソニマージュ ― 七里圭の摩訶不思議な映画/音楽世界 (桑野 仁) 「映画としての音楽」解説文(パンフレットより)
●サウンドトラック関与メンバー・プロフィール

同時上映 『To the light 2.1』

ttl2still5

手足を失った裸の少女人形は、よせては返す夢想の海を被覆する…。連作「To the light」は像についての想像と考察。像は重なることで光へ近づいていく。8㎜フィルムの荒い粒子が際立つ「1.0」を基層に、デジタル・プロジェクションで重ね合わせた「2.0」は、あらかじめヴァージョン・アップを想定した作品である。「2.1」は、「1.0」と「2.0」の連結版。
●『To the light 1.0』作品紹介 ●『To the light 2.0』作品紹介

監督 / 七里圭 撮影 / 高橋哲也 音楽 / 池田拓実 人形 / 清水真理 出演 / 古賀彰吾
効果 / 西村直晃 助手 / 瀬田いく子 豊嶋希沙
協力 / 西嶋憲生 本田孝義 新柵未成 さとうじゅんこ 宮沢豪 加藤麻矢 松岡ジョセフ digital-write 東急電鉄 飛山企画
(2014年 14分 HD)

2014/11/15(土)〜11/21(金)一週間の限定公開
初日、11/15(土)は、講座「映画以内、映画以後、映画辺境(第四回)」付きの特別上映(アップリンク・ファクトリー)
講座登壇者:吉田広明(映画批評)× 平倉圭(芸術理論)× 土居伸彰(アニメーション研究)× 七里圭(映画監督)

●11/15(土)初日のみ 開場18時30分 開演19時00分
●11/15(土)初日のみ 料金:¥2,000(税込)均一
■11/16(日)〜11/21(金)の通常上映は、連日夜20時50分よりレイトショー
■通常上映の料金:¥1,500(税込)均一
※「映画としての音楽」初日のみメール予約で、「映画としての音楽」のレイト上映はオンラインチケットの販売があります。
http://www.uplink.co.jp/movie/2014/32198

会場:アップリンクX http://www.uplink.co.jp/
東京都渋谷区宇田川町37-18トツネビル2F
Tel.03-6825-5503

●「映画としての音楽」ScreeningVersion チラシダウンロード(PDF)

サウンドトラック関与メンバー・プロフィール

池田拓実

コンピュータ音楽家。オーディオプログラミング言語による電子音楽の作曲と演奏、器楽曲の作曲の他、音を発することを目的としない演奏、様々な領域の音楽家・パフォーマーとの共演を行なう。第4回AACサウンドパフォーマンス道場優秀賞(2009)。タンブッコ・パーカッション・アンサンブルの招聘によりメキシコにて滞在作曲(2013)。七里圭監督作品「ホッテントットエプロン-スケッチ」(作曲・侘美秀俊)「DUBHOUSE:物質試行52」「To the light」にて音楽制作・演奏。

さとうじゅんこ

秋田市生まれ。歌い手。作曲家。東京藝術大学音楽学部声楽科ソプラノ専攻修了。ジャワガムラングループproject suara代表。日本人としては数少ないジャワガムランのプシンデン(女声歌手)として演奏活動を行う他、川村亘平斎のソロユニット「TAIKUHJIKANG」(’09-)、齋藤徹・喜多直毅との「うたをさがしてトリオ」(’10-)などに参加。
http://suara.jp/junko/junko.htm

徳久ウィリアム

ブラジル出身。声を使った音楽的表現で、ヒトのココロと身体と、自然の原理・原則の体現を志向するボイスパフォーマー。モンゴルの「ホーミー」「ホーメイ」などの民族音楽的発声から、デスボイス、独自のノイズボイスまで、特殊発声を得意とする。声を通して、ヒトのココロと身体の原理/原則を体感し、未知の可能性を追求するレクチャー・ワークショップにも力を入れている。
http://william.air-nifty.com/

山形育弘

core of bellsのシンガー。2014年core of bells月例企画「怪物さんと退屈くんの12ヵ月」でワンマン公演を開催中。美術家・小林耕平の作品、デモンストレーションに出演を重ねる他、鎮西尚一監督の映画「ring my bell」では出演に加え、脚本にも参加。
http://coreofbells.biz/

山崎阿弥

声のアーティスト、映像・造形作家。声で空間の陰影を感得しインスタレーションやパフォーマンスによってその濃淡を引き出したり/失わせたりすることを試みる。2013年はロイヤルメルボルン工科大学と国際芸術センター青森にてレジデンス・作品制作。生西康典、飴屋法水、灰野敬二、沢口真生などと分野を亘り共創している。
http://amingerz.wix.com/ami-yamasaki

sei

歌手。異形のサウンドユニット“ju sei”のボーカル。ソロプロジェクトとして“sei and music”がある。美味しい物やお酒が好き。
http://d.hatena.ne.jp/ju_sei/

古賀彰吾

1986東京生まれ。早稲田大学卒。在学中、大学内演劇サークル劇団木霊に所属し、卒業後劇場創造アカデミーに入学。劇団ドクトペッパズの活動に俳優、演出家として参加しながら、大道芸(スティルト)パフォーマー‘せせらぎ’としても活動している。舞台演出作品に「ヒュブリス」(2013,2月)、パフォーマーとして「走れメロス」(2012,5 佐藤信演出)等に参加。七里圭監督作品「To the light」に出演。
https://twitter.com/dctpeppers

今藤哲平

ニューオリンズ大学音楽学部卒。現代楽器の前身「アルバート式」クラリネットの数少ない演奏家。自身のユニットGoldenWaxOrchestraの他、古いスタイルのジャズからロック系バンドのサポートまで幅広く活動。前世紀よりcharm pointを七里と始める。
http://teppeikondo.blogspot.jp/

中村ゆい

唸り声を主とするパフォーマー。宇波拓によるチェンバーブラックメタルバンド「totas causas de malignitat」、田中淳一郎、山形育弘、瀬木俊とのグループ「カンパーニュ」のメンバー。他アーティストとの即興デュオ・トリオなどで不定期的に活動。

大山晴子

宮崎県出身。
農業高校から芸大へ、その後ノルウェーへ留学。帰国後、座・高円寺劇場創造アカデミーを修了し、劇団ドクトペッパズを同期4人で立ち上げ活動。ダンス01の研修生として、作品づくりやダンス作品への出演もしている。
https://twitter.com/dctpeppers

滝沢朋恵

北海道出身。2014年アナログリリース専門レーベル「なりすレコード」の姉妹レーベルとして発足したCDを発売する「なりすコンパクト・ディスク」より、ファーストアルバム「私、粉になって」リリース。都内ライブハウス等で活動中。
http://takizawatomoe.jugem.jp/

長宗我部陽子

岩手県出身。女優。1995年『彗星待ち』(監督・今岡信治)でデビュー。『ザ・ストーカー』(1997年/監督・鎮西尚一)、『狂気の海』(2007年/監督・高橋洋)、『姉ちゃんホトホトさまの蠱を使う』(2011年/監督・大工原正樹)などに主演。

飴屋法水

1961年生まれ。1978年唐十郎の状況劇場に参加、1983年東京グランギニョル旗揚げ、1990年ごろよりレントゲン藝術研究所の招きにより現代美術に活動の場を移行。その後、動物商を名乗るとともに別種刷り込みの可能性について自らを試験台に考察。2007年平田オリザの戯曲「転校生」で演劇へ復帰。2014年「ブルーシート」で第58回岸田國士戯曲賞受賞。

演奏(ヴィオラ・ダ・ガンバ):多井智紀

1982年生まれ大阪出身。東京藝術大学にてチェロ専攻。在学中から作曲家達と現代音楽演奏グループで活動。以来、国内外の新作の初演、多くの現代音楽作品の演奏に携わっている。邦人作品の初演は150曲を超える。自主企画演奏会として、フェルドマン《StringQuartet II》、アルド・クレメンティ個展、古今対位法《音の綾取》、星谷丈生ストリーミング演奏会、横島浩個展、自作微分音オルガンライブを開催。

効果・録音:西村直晃

1990年生まれ。音楽家。録音・SE担当として七里圭監督作品「To the light」「映画としての音楽」に参加。

マスタリング:種子田郷

音楽家。サウンドアートユニットproject suara主宰。サウンドが主体性を帯びた不可視の身体として存在するという独自の音響表現を確立、音響開発・技術者のTaguchi等との共同作業を重ね、リアルでジオグラフィカルなサウンドプロジェクションを実現。コンテンポラリーダンスを中心とした舞台作品に数多く参加し、森山開次、能美健志、神村恵、東野祥子などの作品でライブ演奏。他に、笠井叡、山田せつ子などに楽曲提供。舞踏家の室伏鴻、観世流シテ方能楽師・津村禮次郎、中所宣夫らとパフォーマンスも行う。
http://suara.jp/

配給:charm point

助成:アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)

arts_council_logo

« »